2009/11/9 注意する

職場編・部下の様子がおかしい・・・(後編)

(前回からの続き)
先日のアサーティブネス研修を思い出してみる。
本人と話し合うには、こちらの主観でなく、お互いに同意できる客観的な事実をもとにしなくては。自分の主観で決めつけてはダメだ。


B君はいつから遅刻をするようになったのだろう?
出勤簿を見てみるとちょうど1カ月前からで、今日で6回目。よく見ると、客先から直帰する日もひと月前から多くなっている。

少し気持ちを落ちつけてからB君に、「ちょっと話したいことがあるんだけど、いいかな」と声をかけ、会議室に来てもらい、できるだけ、ゆっくり、目を見て話してみた。

「ひと月ほど前から遅刻が続いているね。今朝で6回目だけど、これまでB君は遅刻なんてなかったから、少し驚いているんだ。ひょっとして、体調が悪いんじゃないかと思って、心配してる。どうかな、最近困ってることとか、ない?」

声をかけた時は緊張していたB君だが、叱られているわけではないと思ったのか、
深呼吸してから、
「実は、最近よく眠れなくて・・・自分でもどうしたらいいか・・・」
と、少しずつ話してくれた。
不眠で食欲もなく、休日も自宅に閉じこもっているらしい。
一通り話を聞いたあと、社内の健康管理室に行くように促すと、本人も安心したようだ。

客観的な事実に基づいて話し合う、という姿勢で向き合ったことで、本人を追い詰めずに話をすることができたのかもしれない。
B君は大事な人材だ。深刻な事態になる前に、早めに声をかけられて良かったと思う。
(by巻貝)