2019/7/3 相手を尊重する
上から目線の後輩が苦手だった話
新しいパートの仕事に行き始めて3ヶ月がたった頃、20代前半のAさんが私と同じ週3のパートとして入ってきました。いわば若い後輩です。
しかしこの若い後輩Aさん、時として言葉がくだけすぎていて、失礼というか「上から目線」に感じることが多々あり、気になっていました。
Aさんが同じ部署に配属されて数日後のこと。
私が先輩社員に作業の仕方で不安な部分について質問していたら、そばで違う作業をしていたAさんがこう言ったのです。
「○○さん(←私の名前)、私さっき見てましたけど、その作業ちゃんとやれてたじゃないですか~。
すごいすごい~、ばっちり大丈夫ですよ~」
……私は内心(は??)と思いつつ笑顔で流しましたが、心の中がざわつきました。
「え? ほめてるつもり? 私が今やってる仕事の内容すら教わってないのに?」
「『ちゃんとやれてましたよ~』『すごいすごい~』って、子どもじゃあるまいし、どういう意味?」
「何でこの人に上から目線で言われなあかんの?」
と、しばらくモヤモヤしていました。
思えばこのAさんについては、日ごろからのわざとらしいほめ言葉や年上の私へのくだけすぎる態度など、もはや苦手を通り越して「嫌い」になりつつあることに気づきました。
(このままでは気まずいな、明日からも一緒に仕事するのだし。。。)
そう思い始めたある日のこと、アサーティブジャパンのTwitterからある言葉がタイミングよく流れてきてきました。
「相手を好きになる必要はない。しかし人として敬意をはらう必要はある」
https://twitter.com/assertivejapan/status/949648792529207296
それを読んだとき、
「そうか、別に相手を好きにならなくてもいいんだ。苦手なんだし。
でも苦手な相手に『敬意』って難しそう…」
「まあ『敬意をはらう』にしても、まずは相手を知らないとな」
そう思いなおし、ひそかにAさんを観察することにしました。
しばらく観察(?)していると、意外なことに気がつきました。
Aさんは、
・「ありがとうございます」「すみません」とよく言ってくれる。
・力仕事を率先してしてやってくれている。
・相手が誰であっても「すごいですね」と、よくほめている。
ひょっとしたらAさんは、謙虚な人なのかもしれない。
時々発言が「上から目線」に聞こえてしまうのは、単に言葉の選び方や言い方の問題で、本人に悪意はないのかも。
そんなふうに思えたら、Aさんが「人として苦手」というよりは、Aさんの「言葉の選び方が苦手」なだけなのかも、という風に変わってきました。
もしかしたら自分のほうが、年の若い後輩のAさんのことを「上から」見ていたのかもしれないな、とも。
Aさんのことはまだちょっぴり苦手だけど、これまでよりは少しだけ敬意をもって接することができそうです。