2020/9/15 断る

うそをつかず、相手を傷つけずに断りたい(みんなのQ&A)

みなさんからいただいたご質問にお答えする「みんなのQ&A」のコーナーをつくりました。
アサーティブについて質問したい、コミュニケーションについてきいてみたい、みなさんのためのQ&Aです。
 
Q:
私は地方に住んでいるのですが、東京在住の知り合いの友人から物件の立ち合いをお願いされ、約束をしたものの…
相手が都内から来訪ということもあり、後からコロナにもし罹患したら皆に迷惑かけてしまうことに気がつきザワザワ…。
 
こんなとき、理由をきちんと告げて相手を傷つけない伝えるにはどうしたらよいでしょうか。
(「アサーティブジャパン質問箱」 https://peing.net/ja/assertivejapan にいただいたご質問より)
 
 
A:
ご質問ありがとうございます。
ウソの理由でごまかすのではなく、相手を傷つけずに正直に理由を伝えたいという気持ち、ステキだなあと思いました。
 
あまり難しく考えず、お書きになっている理由をそのままお伝えすればよいと思います。
が、アサーティブに伝る際には、加えていくつかポイントがあります。
 
1)「言いづらい」気持ちを正直に伝える
2)自分に「できること」と「できないこと」を分けて伝える
3)相手への配慮の言葉
 
たとえば、こんなやりとりはどうでしょう。
(架空ロールプレイ劇場をやってみますね)
 
_________
 
(友人Aちゃんとの電話でのやりとり)
 
Aちゃん、この前約束した件なんだけど、実はお願いがあるのよ。
今、話てもいい?
 
(うん、なになに?)
 
 
ちょっと言いづらいんだけど、立ち合いの件、あれからいろいろ考えてさ。
今回は行くのをやめておこうと思うの。
 
 
(ええ、なんで??)
 
 
ごめんね。一度OKしたのに。
びっくりしたよね。
 
気持ちとしてはすごく協力したいのよ。
 
でも、ここのところ感染者がすごく増えている状況だし、私が出歩くことで万が一ということを考えると、あとあと職場に迷惑をかけるかもと思って、私、心配になっちゃってさ。
 
 
(うーん、そうか…)
 
うん、そうなんだよ。
力になれなくて、ほんとごめん。
 
でも、実際に立ち会うことはできないけど、
物件探しの相談には、ぜひのりたいと思ってるよ。
周辺の情報を調べることもできるし。
そういうことは遠慮なく頼ってよ。
 
(そっか。そうだよね。わかったよ)
 
ありがとう。
 
(じゃあ早速だけど、物件周辺の情報調べてもらおうかなー)
 
もちろんOKよ。まかせといて。
 
コロナが収束してきたら、今度はぜひ会おうよ。
また連絡するね。
 
_________
 
こんな感じはどうでしょう。
 
・実際に立ち会うことは「できない」。
・でも、相談にのったり情報を調べたりというサポートは「できる」
 
・実際に会うという行動は「NO」だけど
・会いたい気持ち、手助けしたい気持ちは「YES」
 
・今のタイミングで会うのは「NO」だけど
・コロナが終息してきたタイミングであれば「YES」
 
こんなふうに自分の中のYESとNOを整理して伝えると、相手を尊重して正直に伝えることができると思います。
 
ぜひ参考にしてみてくださいね。