2021/9/17 率直に頼む
いつも助けてもらう側の私...ヘルパーさんに希望を伝えられない
私には障がいがあって、掃除や調理など様々な生活支援にヘルパーさんを頼んでいます。
今来てもらっている方は長年担当してもらっていて、とても良くしてくださっているのですが、その方に、なぜか、どうしても伝えられないことがあるのです。
こんなふうに書くとどんなに重大なことかと思われそうですが、実はとってもささいなことで、それは「掃除の仕方」なんです。
掃除の仕方が、私からしたらちょっと雑で、どうしても気になってしまうんです。
たとえば、そのヘルパーさんが棚を拭き掃除してくださるときは、棚にある花瓶などの小物を動かさずにその周りをちゃっちゃと雑巾でなぞって終了。
毎回その様子を見るたびに、気になる…気になる…もっときれいにやってほしい…でも言いづらい…言えない…という気持ちでいっぱいになり、結局何も言えないまま数か月くらいたってしまいました。
日頃生活をお世話してもらっているヘルパーさんだし、いつも助けてもらう側にいるのは私だし、性格も穏やかで良い方なので嫌われたくない。悪く思われたくない。
それに、これは私のこだわりの強さの問題だと思うし、わがままかもしれないし。
そう思ってこの問題には目をつぶってきたのだけど、だんだんストレスが溜まってしまって、そのヘルパーさんを見るだけで(掃除してないときでも)イライラしてしまうようになってしまいました。
せっかく良い方なのに、このままでは嫌いになってしまうのかも!?と思い、アサーティブの講座で相談してみました。
その結果、実際の場面で伝えられました!
この場面での伝えるポイントとして「重く深刻に伝えない(軽く、率直に伝える)」「短く、具体的に伝える」「話は肯定的に始め、終わらせる」を、講座の中で何度も練習してみました。
「〇〇さん、お掃除中すみません。ちょっと言いづらいんですけど、棚の花瓶や小物をどかして、その下も拭いてもらえますか?」
言葉としてはたったのこれだけ!
これを口に出すのに、どんなに勇気とエネルギーが要ったことか。
私には障がいがあり、「人様からお世話をされる存在だから…」と、いつのまにか自分のことを常に「下」に置いていたんだなあ、ということを実感しました。
でも、自分のことを大切にするために自分の希望ははっきり伝えていいし、伝える際は相手のことも大切にする。そんなアサーティブを、これからの生活の道具としてずっと使っていきたいと思いました。