2021/12/22 断る
「ウソの理由で断る」ということ
私は昔から断るのが苦手で、どうやって相手にウソの理由を言って納得してもらおうかと、そればかり考えていました。
「あ、誘われるな」「何か頼まれそうだな」
そんな気配を感じると、もうそれだけでそわそわして、「どうやってウソの理由を捏造しようか」とそのことで頭がいっぱいになってしまう状態で。
たとえば飲み会や遊びの誘いとか、気がすすまないイベントへの誘いがあったときには
「予定があるから」(←ウソ)とか「仕事忙しいから」(←ウソ)とか「家族が××だから」(←ウソ)
とか、もう誰にどんな種類のウソを言ったのかわからなくなるような状態で(汗)。
なので私がはじめてアサーティブの基礎講座を受けたときに、「ウソをつかずに断っていい」ということをきいて、心底びっくりしました。
えええ、そんなことしていいの??
どうやって????
その衝撃は今でも忘れられません(笑)。
その日(アサーティブを知った日)から1年ちょっとたちましたが、トレーニングの成果があってのことなのか、今はなるべくウソを言わずに、ちょっとだけアサーティブに断れるようになりました。
たとえば気がすすまないお誘いを受けたときは、
「正直、内容にあまり興味が持てないから」とか、「人が多いところ苦手で」とか、「その日はゆっくり休みたいから」とか、なるべく自分にウソをつかずお断りすることができたり、時には、「特に理由はないんだけど、今回はやめておく」という「ガチで正直な気持ち」まで言えるようになってきました。
(↑もちろん、この言い方は人を選ぶけど)
ウソをつかずに人とつきあえるって、本当にラクだな!と思います。
人と話すときに、堂々と「自分自身」でいられるところがいいなあ、と実感しています。
自分の気持ちを「捏造」してまで人に良く思われようとしていた以前の自分のことが、今となってはなんだかかわいくて愛おしいです。
嫌われないために一生懸命だったなあ…、と。
(だからといって、昔の自分に戻りたいとは思わないけど)
でも、今でもたまに、ウソの理由を言って断ることもあります。
そんなときは、「アサーティブでない自分」を自分の責任で選んでいるのだから、ノープロブレムなのだ!と胸を張っています。
ウソの理由を言うも言わないも、自分で選んでいいんだよ、というのが、私がアサーティブを気に入っている理由のひとつでもあります。