2022/7/20 気もちを伝える
価値観が違いすぎるパートナーと話す
(今回の記事は、メルマガ読者の方からいただいたメールを元に許可をいただいて掲載いたしました。プライバシー保護のため内容を一部加筆修正しています)
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現在0歳児を育児中です。夫はふだん子育てに協力的で、積極的に家事や育児にかかわってくれています。
でもそんな夫には、私から見ると信じられない価値観があります。
今度の夏休みに7日間もひとりでツーリングに行くと言い出したのです。
遠方へのツーリングは夫の楽しみで、年に1~2度くらいは遠出したい気持ちはわかります。
でも私としては、「夏休みなどの長い休日は当然家族とすごすもの。まだ4ヶ月の赤ちゃんを置いていくなんてありえない」と思うのです。
でもそう言うと
「家族だからこうすべきと決めるのはおかしい」
「その間あなたは実家で過ごせばラクなんじゃない?」
と返され、いやいやちがう、そうじゃないいんだ…でもあまりにも価値観が違いすぎて、どう伝えたらいいのか難しく、結局すごく感情的な言い合いになってしまいました。
このままにしておくのはよくないと思い、気持ちを整理するためにも、時間をとって自分の正直な気持ちに向き合うことにしました。
最初はぐちゃぐちゃと考えていたのですが、アサーティブの整理の仕方に沿って自分の内側を探ってみると、そこで見えてきたのは意外にもシンプルなものでした。
・年に1回の夫の楽しみ(ツーリング)は尊重したい
・でも夏休み中ずっと夫がいないのは不安だし、すごくさびしい
・子どもが生まれて初めての夏休み、私は家族三人で過ごしたい
彼がツーリングに行くこと自体はOKだし、楽しんでほしい。
でも「7日間ずっと」という期間については、どうしても譲れない「NO」なのだ。
ということがわかってきました。
そうしたら自分の中にぶれない軸のようなものができた感じがして、落ち着いて話ができそうな気がしたので、再度話し合いをしました(やはりちょっと勇気がいりました)。
話し合いはすんなりとはいかなくて、けっこう長い会話になり、日を変えて2回にわたって話をすることになったのですが、最終的にはツーリングは2日間、残り5日は三人で過ごす、ということに落ち着きました。
結論としてお互いが100%すっきりさわやか!というところまではいかなかったけど、私は夫との間でこんなに正直に、真剣に話ができたこと自体が良かったと思いました。
これまで私は「家族ならこうすべき」「普通はこう考えるはず」という言い方で、いくら話しても平行線だったのですが、
「私はこういうことを望んでいる」
「あなたの言い分のこの部分は尊重したい。でもこの部分についてはイエスと言えない」
こんなことをひとつひとつ正直に話してみることで、いつもの会話とは違う率直なやり取りになった気がします。
これから子どもが育っていく過程では、まだまだいろんなことでぶつかるんだろうなあ…と思うけど、我慢しすぎず、相手を責めずに話ができるアサーティブな関係をつくっていけたらいいな、と感じています。