2023/4/17 伝えるときのポイント
「大丈夫です」は魔法の言葉?
(※前回のみんなのアサーティブ日記「自分を守る「口ぐせ」を変えてみた話」を読んだメルマガ読者(20代の方)からお便りをいただきました。ご本人の了承を得て掲載いたします。)
前回の「みんなのアサーティブ日記」を読んで、あー私もあるなあ、自分の「口ぐせ」!と、思いだしたことがあります。
それは、つい「大丈夫です」と言ってしまうこと。
大丈夫?ときかれると、大丈夫じゃなくても「大丈夫」と答えるし(そのほうが面倒なことにならないし)、まじめにお断りをしたいことがあっても「大丈夫です」とやんわりと伝えることが多かった(そのほうがカドが立たないし)。
でも、そうすることで本当はNOなのにYESと受け取られてしまったり、「YESかNOかどっちなの?」という怪訝な表情をされたりすることもあって、悩ましいことも少なからずあります。
「大丈夫」という言葉はけっこう何にでも使える便利な言葉(魔法の言葉?)だなあ、と思う反面、あいまいで誤解を招く言葉でもあるなあ、とも思うのです。
昨年受講したアサーティブの基礎講座の中で、
「大丈夫じゃないのに大丈夫と言い続けていると、自分の気もちをごまかすクセがついてしまうかも」、という説明があったことにハッとして、講座の中ではあえて、「大丈夫」という言葉を使わずに正直にNOを伝える練習をしてみました。
たとえば、気がすすまないお誘いなどを断りたいときには、これまでよく使っていた「私は大丈夫なんで」という断り方ではなく、
「今回は参加を見送るね」
「私はやめておこうかな」
「申し訳ないけど、お断りさせてほしい」
など、あいまいにごまかさずにはっきり伝えてみることにチャレンジしました(グループで結構練習しました!)。
自分の正直な気もちに近い言葉は、私が思っている以上にすごくたくさんあって、でもそれを口に出してみるのは(最初は慣れないので)とっても勇気が必要で、実際に口に出して伝えるときにはうっすら汗をかいてしまいました。
自分の口ぐせを変えるのは結構難しいし、ちょっと怖い。
でも、私はできるだけ自分にウソをつきたくないし、自分にも相手にも誠実になって、はっきりと率直な表現ができるようになりたい。
そう決めたら、時には愛用の口ぐせから離れて、ちょっとだけアサーティブな自分に一歩近づけたような気がします。