2023/12/21 みんなからのQ&A

みんなのQ&A:攻撃的な上司にアサーティブに対応するには?

みなさんからいただいたご質問にお答えする「みんなのQ&A」のコーナーです。メールやSNS、講座内でいただいたご質問にお答えいたします。
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Q:
どんなに自分が頑張ってアサーティブに伝えたとしても、「威圧的で攻撃的で聴く耳をもたない」上司に対しては、うまくいかないんじゃないでしょうか!? 
対応する際のヒントがあれば教えてください。
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A:
対立ではなく解決につなげていくために、上司という『人』ではなく、起きている『問題』にフォーカスしてみましょう。
 
今回取り上げたご質問は、講座や研修でよく出る質問のひとつです。
こんなとき、私たちは「攻撃的な上司」という『人』に向き合おうとしますが、それだとなかなかうまくいきません。
 
ちょっと視点を変えてみましょう。
上司という『人』ではなく、起きている『問題』にフォーカスして、話をしてみるのです。
 
上司と話し合って解決したい『問題』とは具体的に何なのか、事前に自分の中で整理した上 で、今まさに起きている『問題点』を上司と共有することをまずはめざしましょう。
 
「威圧的で攻撃的で聴く耳をもたない」上司という『人』をどうにかしようという向き合い方ではなく、解決したい『問題』を具体的に提示し、共有することで、ともに『問題』に向き合うというスタンスです。
そうすることで『人』フォーカスではなく、起きている問題『こと』にフォーカスとなり、対立ではなく解決につながる対話に近づくと思います。
 
また、一回の会話で一発でOKをもらおうと焦らないことも重要なポイントです。
大切な課題だからこそ、何回も時間をかけて話せる関係を作れるよう、ちょっと長い目で見て粘り強く話をしてみてください。
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▼質問者からの後日談
「ご回答ありがとうございました。正直、アドバイスを聞いた瞬間は、「そんなんでうまくいくのかなあ…?」という感じでしたが、実際に職場でそういう状況に遭遇したときに、かなり「効く」ポイントとなりました。
 
上司の「攻撃的な」人間性に目が向いてしまった時は、「ちがうちがう、問題にフォーカスだ!」と自分に言い聞かせ、自分が変えたいのは上司の人間性ではなく、今起こっている問題そのものなのだ、ということをそのつど確認するようにしました。
解決したい問題点や懸念点を相手に理解してもらえるような説明をするために、事前に伝える内容を整理する時間もとるようになりました。
 
でもそうは言っても、上司と話していると自分がつい感情的になってくるので、そんなときは「一発でOKをもらおうとしているな、もっと長い目で考えよう」と自分に言い聞かせることで、以前より落ち着いた対応ができるようになったと思います。
 
とはいっても、すっきり解決!という道のりまでにはまだまだ長く続きそうですが、あの時のアドバイスを「お守り」にして、しばらくやってみようと思っています。
あの上司のおかげで(?)、アサーティブが上達しそうな予感です」
 
(受講者の感想メールより抜粋…※プライバシーに配慮し、一部文言を変えています)