2009/4/6 汐生の思い

生き方としてのトレーナー

4月になりました。私たちの事務所のある国立市では、通りの桜が満開となっています。学生時代から毎年この時期に街が桜色に染まるのを見てきましたが、本当に毎年ため息が出るほど美しい光景です。

実は、1月からずっと続いてきた週末出張が、今週末やっとオフになりました。さすがに3月頃になると、体力的にも気力的にも限界状態となりました。3月は年度末でもあるために、胃が痛くなったり口内炎に悩まされたり。夜はひたすら「寝る」ことで体力回復をしていました。

2ヵ月半ぶりの"ウィークエンド"ということで、金曜日は遠足に行く前の子どものようにうきうきしていました。土・日はのんびりお花見となりそうです。

さて、4月は新しい年度の始まりです。アサーティブジャパンのウェブサイトも、新年度に合わせてリニューアルとなりました。トップページの写真にあるように、空に向かって枝を思いっきり伸ばしている樹のようになりたい。もっと多くの方たちに、アサーティブネスのメッセージを伝えていきたい。そんな思いでいっぱいです。

アサーティブジャパンも、この4月で設立丸5年がたちました。これからはアサーティブネスを広げていくと同時に、アサーティブネスの伝え手も増やしていきたいと考えています。アサーティブネストレーナーとは、アサーティブネスの伝え手でありますが、教室や研修の場で教える人だけでなく、「生き方」としてアサーティブネスを伝えられる人のことでもあります。

「生き方としてのトレーナー」が増えていったら、どうなるのでしょうか。
こんなことを夢見ています。

例えば、街角の雑貨屋さんのオヤジさんが実はアサーティブネストレーナーで、小学生に、「ちゃんと顔見て話すんだよ」なんて会話をしているとしたら。スーパーのレジのオバちゃんがアサーティブネストレーナーで、お客さんに「今日のお洋服は素敵ですね」なんて笑顔で話しかけていたら。大学生のお兄ちゃんがアサーティブネストレーナーで、家庭教師先の中学生が友だち関係で悩んでいる相談にのっていたら。

誰かを責めるのでもなく自分を卑下するのでもなく、凛と立って落ち着いて、そして誠実に対等に、人とコミュニケーションを取っていく人が増えていったら。

世の中ももう少し風通しがよくなるのかもしれません。

そんな夢を、桜色の空を見ながら考えているこのごろです。