2009/5/22 出張から

耳で「読む」本

最近、新しく始めたことがあります。

勝間和代さんの本に触発されて、オーディオブックを読むようになったことです。

とはいえ、私自身が読むのはアメリカのオーディオブックサイトAudible.comからダウンロードしたもので、 重くてなかなか手にすることのないビジネス書の原書が中心です。電車の中で単行本を持つのがつらくて、どうしても文庫本や新書に偏っていたのですが、iPodにダウンロードして耳で読むようになってから重い英文原書も気軽に読めるようになりました。

ちょっと割高ではありますが、小さな英文を目で追うよりもずっと楽に、そして楽しく読むことができます。

最近読んだのは、『Outliers』(Malcolm Gladwell著)(邦訳『天才!成功する人々の法則』講談社)です。最近邦訳も出たようですね。著者自身が朗読をしていて内容も興味深く、出張の合間あっというまに「読んで」しまいました。今は週に1,2冊のペースで「読んで」います。

オーディオブックのいいとろは、場所を気にすることなく読めること。 今の私の読書時間は早朝です。毎朝のウォーキングタイムや駅までの歩く時間を使って、本を「読む」のが最近の楽しみとなりました。

アメリカでは車社会のため運転中に読む人が多いとか。日本の場合は電車通勤なので、本や雑誌、新聞を読む人が多く、オーディオブックはそれほど一般化されていないようです。

私自身はこれまでせいぜい、語学教材で勉強するためにオーディオ機器を活用していたくらいでした。つい最近まではMDプレーヤーを使っていたのですが、「さすがにもうそんな時代じゃないよ」と友人のアドバイスを受けて、やっとiPodを購入した次第です。

ちなみに私が購入したのは一番小さい iPod shuffle です。あまりの小ささになくしてしまうんじゃないかと心配でしたが、最近はどこにでも持ち歩く必需品となりました。いくつかのオーディオブックを中に入れて、本を数冊持ち歩いている感覚で読んでいます。

それにしても時代は刻々と変化していますね。

読書は大好きなのに持ち歩くときの重さで挫折していた私にとっては、何冊持ってもまったく重くない!というのは、画期的なできごとです。本そのものの匂いやタッチが好きだという人にとってはとんでもないことかもしれませんが、デジタル派の私には歓迎すべき時代の変化といえるでしょう。