2009/9/30 事務局から

こんな時代だからこそ

9月は大変忙しい月でした。週末はすべて講座、その他名古屋を2往復、岐阜に3往復、千葉、都内での打ち合わせ数本という具合で、事務所に顔を出したのは3日程度という日々でした。

様々な方とお目にかかる中で、印象的なこともたくさんありました。千葉のある会社の社長Nさんとお目にかかって打ち合わせをしたときのこと。Nさんは前職の会社でお世話になり、その後も何かとご協力をさせていただいている方です。

新しい会社の社長として4月に就任されたNさんは、社内を変えていくための様々な取り組みを始めていらっしゃいました。元気なお顔を拝見し、エネルギッシュに社内改革に取り組んでいらっしゃる様子を知り、とてもたくさんの元気をいただきました。役員全員でミッションを作成し、社員の視野を広げるために様々な勉強会を開き、10年ぶりに社員旅行を計画して皆の心をつなげようとされているとのこと。私自身もがんばらねばと、背筋がぴんと伸びるような気がしました。

ひるがえって私たちAJはどうでしょうか。私たちも決して楽観的になれる状況ではありません。組織の経営も実際のところ大変厳しいのが現状です。しかし、社会が不透明になればなるほど、「何かを変えていかねば」という意気込みが高まることを、講座に参加される方々からひしひしと感じています。現状のままではいけない、自分たちも何かを変えていこうという姿勢は、この1年で更に強くなってきたような気がしてなりません。

私たちAJ事務局では、11月21日に開催する勝間和代さんとアン・ディクソンさんとのジョイント講演会に、今全力を挙げて取り組んでいるところです。『社会変革とアサーティブネス』というタイトルをつけたのは、私たちが人間性を取り戻し、一人ひとり尊重される社会を築くためにはどうしたらいいのかを考えていくきっかけとしたいからでした。社会状況の中で無力になってとどまるのではなく、自分たちが変わることでよりよい社会にしていく力をじっくりとつけていくこと。

こういう時代だからこそ、「アサーティブに生きる」ということが必要になるのかもしれません。アサーティブに生きることは、実はどんな状況の中でも自分の中の「力」を信じることができる生き方なのではないかと思います。

一つは、自分自身がありのままで大丈夫という自己肯定の力。
もう一つは、自分は一人ではないという他者を信じる力。
そして最後に、自分は何かを変えることができるという貢献する力。
(『どもる君へ』(伊藤伸二 解放出版社)

私自身もAJのスタッフも、これらの「力」を持って歩いていきたいと思います。