2015/4/8 事務局から
新入社員が必要な力:対人関係能力を
年度末から新年度にかけて、国立の桜が今年も美しく咲きました。
今年はちょうど、国立の桜の時期が二人の子どもたちの卒園式に重なりました。私事ではありますが、我が家の双子が3月末に保育所を卒園し、4月から新しい保育園に通うことになりました。毎朝見送る二人の後ろ姿に"成長"を感じて、私もがんばらねば!と感じるこの頃です。
さて本題です。
新年度といえば、新入社員の方々の新入社員研修。今年はこれまでとは少し様相が変わっています。というのも、コミュニケーション力を重視し、「対人関係力」をつけてほしいというニーズが高まってきているように感じるからです。
これまでのビジネス上のコミュニケーションといえば、情報を正しく伝達するためのコミュニケーションのノウハウが主でした。報告書やレポートの書き方、ロジカルシンキング、プレゼンテーション術、傾聴法、及び報連相の方法などが、中心だったように思います。
ところが昨今、新人さんたちの対人関係力が弱くなり、「自分はできるはず」という間違った自己認識もあいまって、自分勝手に仕事を進めてしまう、大丈夫でないのに「大丈夫です」と言ってしまう、相談ができない、上司や先輩からのきつい一言に折れてしまう、などのことが顕著になってきました。人事担当者からは、情報伝達のIQ的なコミュニケーション能力だけではなく、人間の感情を取り扱えるEQ的なコミュニケーション能力の欠如に対する危機感があるように感じます。
今月は何件か新人研修を担当いたしますが、主に上司とのコミュニケーションの力をつけていただくことにしています。
具体的には
・早めに相談できる関係を作るスキル
・上の立場の人にも、時には「モノ申す」ことができるスキル
・関係を悪化させることなく「No」を伝えるスキル
・上司からの批判に落ち着いて対処できるスキル
などの力です。
ゆっくりと会社の文化に慣れながら、対人関係の力をつけていく時間も余裕もなくなってきた今の時代。だからこそ、対人関係のコミュニケーションを「スキル」として持っておくことが、新人さんにも必要になってきたのかもしれません。
がんばれ、新人さん。心からエールを送っています。