2016/1/26 講座の報告
「意見の対立・葛藤場面でのアサーティブ」講座レポート
毎回大好評をいただいているテーマ別2時間講座ですが、さる1月16日(土)には東京・渋谷にて「意見の対立・葛藤場面でのアサーティブトレーニング」というテーマで開催いたしました。
今回の講座には、アサーティブというよりは「対立」というキーワードにひかれて、はじめて私どもの講座に参加された方も多く、「対立・葛藤におけるコミュニケーション」というテーマが、多くの方々に切実に必要とされているのだと感じました。
ひとくちに対立といっても、職場・ビジネスで、家庭や地域で、プライベートなサークルや友人関係で...etc、2人以上の人間が集まれば、大なり小なり利害や意見の対立はおこりがち。
目に見える対立(論争や口論など)も難しいのですが、目に見えない対立(沈黙や話し合いの回避)はもっと扱いが難しいものです。
今回の講座では目に見える対立・見えにくい対立事例を題材に、アサーティブに話し合うことによって、双方の問題解決・信頼関係に一歩近づくための目標設定と具体的なコミュニケーションスキルを学びました。
↑2人ペアになって、職場での対立場面を想定してのロールプレイの様子。
ノンアサーティブな相手に対するアサーティブな伝え方を演習中です。
↑一方こちらは夫役・妻役に分かれての「家庭内対立」場面でのロールプレイ。
あまりの事例のリアルさに、汗をかきながらの迫真のやりとりになりました。
相手を負かしてしまうのではなく、対立を避けるのでもなく、あえてアサーティブにコミュニケーションをとっていくことで、対立から協力関係にシフトしていくことは充分可能です。
対立が起こりがちな相手とコミュニケーションをとった際には、話をしたあとで
・お互いの理解が一歩深まったか?
・信頼関係が一歩進んだか?
・双方が少しずつ問題解決への一歩を踏み出せたか?
この3点を常に点検することが大切です。
実生活の対立場面で、ぜひアサーティブを試してみてください。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
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参加者アンケートより
●自分が良いと思っていた話の進め方が、実は相手を追い込んでいたということに気づきました。2時間があっという間で、深刻な対立事例も楽しく演習をすすめることができました。(女性)
●演習の時間では、最初は対立関係で話し合いが全く成立しなかったのが、アサーティブのポイントを入れていくだけで協力的な関係に変わっていき、最後になんとかお互いの小さな一致点を見つけることができたときはほんとうにうれしかったです。これから実践してみます(男性)
●「目に見えない対立」という言葉にハッとしました。うまくいっているつもりだったけど、実は見えない対立を深めているだけだったかもしれません。小さな対立を大切に扱っていきたいです(女性)
●「相手にわかってほしい」と思うあまり、自分の主張ばかりに集中してしまう傾向があることがよくわかりました。相手の主張を受け止め・相手のニーズを訊き出していく具体的なポイントも学べて良かったです(男性)
●これまで自分は、なんとか合意点に至ろうとして強引な交渉をしていたと思います。たとえ合意に至らなくても、そこに至る道筋をつくれることや互いの状況が理解し合えることだけでも問題解決に一歩近づけるのだということを実感しました(女性)
次回のテーマ別2時間講座は、「苦手な人に向き合うためのアサーティブ講座」(2016年3月12日(土)13:00~15:00 会場:スクエア荏原(東京都品川区))を開催いたします。