2019/11/6

新しい書籍のご紹介!『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』

アサーティブに関する新しい書籍が発売されました!
近畿大学総合社会学部教授であり、アサーティブジャパンの認定講師としても活躍している堀田 美保による、アサーティブネスと心理学研究に関する書籍です。
 
「アサーティブネス その実践に役立つ心理学」 堀田 美保/著 ナカニシヤ出版 (2019年 2,000円+税)
 
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アサーティブネスのポイントと、それらに関連する心理学研究からの知識や理論を紹介することで、アサーティブ理論へのより深い理解を促す本格的な書籍です。
 
アサーティブに関する基本的な理論から、その背景と心理学的ルーツ、アサーティブと感情とのかかわりなど、心理学的見地からアサーティブコミュニケーションを理解したい方にぜひおすすめします。
 
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以下は、著者である堀田 美保(近畿大学総合社会学部教授 アサーティブジャパン認定講師)からのメッセージです。
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この度ナカニシヤ出版から「アサーティブネスーその実践に役立つ心理学」を出版させていただきました.
 
講座の中でも触れられているように、アサーティブは心理療法から生まれ,臨床の場から次第に外へ外へと広がっていき、現在はさまざまな現場で学ばれています。
 
その間、心理学の研究でわかってきたこと、考えられてきたことが、アサーティブの中に活かされてきているのです。
その生い立ち、加えられた要素、基づいている根拠を知っておくことで、アサーティブをより深く理解できたり、より納得して自信をもって実践できるようになるのでは。
そんな想いから執筆しました.
 
第1章ではアサーティブなコミュニケーションとはどういうことであるのかの大枠を、
第2章はアサーティブの生い立ちを紹介しています。
第3章は自分の感情の扱い方、第4章は自分の想いの伝え方、第5章は自分への<批判>の扱い方についてです。
 
各章では前半にアサーティブのポイントを、後半には感情の心理学、しぐさの心理学、推測の心理学、社会的影響の心理学などを中心にアサーティブに役立つ心理学を紹介しています。
 
それらはアサーティブなスキルやマインドを直接促進することもあるでしょうし、あるいはちょっとした「ネタ」「トリビア」として楽しむということもあるかと思います。
 
アサーティブを学んでいる方、伝える立場にいる方が、その背景や原理を知ることで、よりいっそう理解が進むということがあるならとてもうれしく思います。
 
     堀田 美保(近畿大学総合社会学部教授 アサーティブジャパン認定講師)
 
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「アサーティブネス その実践に役立つ心理学」目次
 
第1章 アサーティブであること
1 日常的に見られるコミュニケーションタイプ  
 1.3つのコミュニケーションの型  
 2.コミュニケーションを考える2つの軸  
2 アサーティブなコミュニケーションのスタンス  
 1.アサーティブネスを支える柱  
 2.柱を支える土台  
 
第2章 アサーティブネスの生い立ちと心理学的ルーツ
1 アサーティブネスの生い立ち  
 1.心理療法としての誕生  
 2.心理療法から心理教育へ  
 3.心理学の発展に伴ってアサーティブネスに加わった要素  
2 アサーティブネスのルーツ  
 1.「行動」という要素~行動主義心理学(Behaviorism)  
 2.「認知」という要素~認知主義心理学(Cognitive psychology)
 3.「人間尊重」という要素~人間性主義心理学(Humanistic psychology)  
 4.心理学発展の社会的背景  
 
 
第3章 自分の感情と向き合う
1 アサーティブネスにおける感情との向き合い方のポイント
 1.自分の感情を誠実にみつめる  
 2.感情を言葉で表現する  
 3.自他尊重に基づき感情を表現する  
2 アサーティブに感情と向き合ううえで,役立つ心理学の話
 1.感情は私たちの役に立っている  
 2.感情とは身体的反応に対する言葉のラベルである  
 3.感情のコントロールには良し悪しがある  
 
 
第4章 自分の想いを伝える
1 アサーティブネスにおける想いの伝え方のポイント  
 1.言葉にして,伝える  
 2.具体的に,客観的に整理する  
 3.言葉と態度を一致させる  
2 アサーティブに自分の想いを伝えるうえで,役立つ心理学の話  
 1.人はそれぞれの現実を生きている  
 2.言葉以外が意外と伝わる?  
 3.言葉にすることで社会的な力が得られる  
 
 
第5章 自分への〈批判〉を扱う
1 アサーティブネスにおける〈批判〉の扱い方のポイント  
 1.〈批判〉を怖がらない  
 2.〈批判〉をいったん受け止め,そしてよく眺めてみる
 3.〈批判〉の中身と怒りを分ける  
2 アサーティブに〈批判〉を扱ううえで,役立つ心理学の話
 1.〈批判〉の言葉は,自分のすべてではない  
 2.〈批判〉にはいろいろなものが含まれている  
 3.怒りと思えるものにもいろいろある