2009/6/16 谷澤久美子
静岡のくみです!
こんにちは!アサーティブジャパン認定講師の谷澤久美子(くみ)です。
私は映画が大好き。高校時代、テスト期間中に学校が早く終わるのをいいことに、クリント・イーストウッドの「ダーティ・ハリー大会3本立て」に行き、「図書館で勉強してきた」と言いながら母の顔をまともに見られなかったのは、なんだか懐かしい思い出です。
大学時代は一年平均100本見ていました。大学の先輩が映画会社に就職し、試写会のチケットを送ってくれたり、家族が映画配給会社の株をもっていて、その株主優待チケットをもらったり、もちろん、オールナイトや名画座めぐりは当たり前。ホラーとアニメ以外は何でも見ます。
最近みたのは「お買いもの中毒な私!」 。ファッション雑誌の記者をめざす25歳の買い物依存症の女の子が主人公。「お買いものをすると世界が素敵になる。でも素敵な世界はすぐに終わる。だからまたお買いものをしちゃう」なんて台詞も飛び出し、彼女が本当に欲しいものは、靴でもバッグでも服でもないってことが、映画を見ている私たちには分かります。でも、そのことを彼女がわかるのは仕事も親友も恋愛も失いかけて、破産寸前になった時。父親が一生の夢をかなえて手にいれたゴージャスなキャンピングカーを彼女のために売ると言ってくれ、さらに「パパにとって一番大切なのはママとおまえだ」と抱きしめてくれた時だったのです。何もかもを手放す覚悟をした彼女。
その後、なんと、あこがれのファッション雑誌の編集長に「お手頃ファッションをテーマに記事を書いて!」と依頼されます。喜ぶ彼女。でももうファッションにお金をかけるつもりはありません。「どんなことを書けばいいんですか」と尋ねると編集長は答えるのです。「あなたの履きたい靴、たとえばこのルブタン(高級ブランド)のパンプスについて書いてくれればいいのよ。値段は適当にお手頃の価格のように掲載するから大丈夫。それにカードなら支払えるでしょ。どう?」。長いこと憧れていた、念願の、夢にまで見ていたファッション雑誌にコラムを持てる。めちゃくちゃ嬉しいはず。なのに、
なぜか違和感。今自分の中で起こっていることを言葉にすると・・・
「胃のあたりが気持ち悪い」。
この一言が私にとってのこの映画のクライマックスでした。もう自分の本当にほしいものをごまかしたくない、そして周りの人にもうそをつきたくない、そのことに誠実になった彼女。表現方法はともかくとして、自分自信の声に耳を傾けたことは、彼女のアサーティブネスとなるでしょう。
・ ・・とこんなふうに、最近は映画を見てもコミュニケ-ションにつなげてしまう私。
以上静岡に住むくみでした。