2011/2/15 牛島のり子

世界の半分も見えていない

こんにちは。アサーティブジャパン専属講師の牛島のり子(牛やん)です。

ふとしたきっかけで、私が体力づくりのためにジョギングを始めてから数ヶ月がたちます。

走り始めていろんな面白い気づきがありました。
そのひとつに「世の中には、走っている人ってけっこういるんだなあ」という感想があります。

いかにもアスリートという感じの颯爽としたランナーもいれば、
メタボ解消とおぼしき中年の男性の方々、
または秋の運動会に向けて練習中?の子どもたち、
全身UVカット仕様の女性ランナーなどなど、たくさんのランナーたちとすれ違います。

これまでも同じコースを飼い犬とともに散歩していたのですが、
そのときには様々なランナーの存在が、まったくといっていいほど見えていませんでした。
きっと自分が走り始めたから、走っている人たちの存在に注目がいったのかもしれないな
とふと思いました。

そういえば...私が妊娠していたときは、やたらと妊婦さんばかりが目に入ったことを思い出しました。
世の中にこんなに妊婦さんっていたっけ?と思うほど。
子どもが生まれると、今度は子連れの親たちばかりに目が行き、
「ああ、あっちも大変そうだな」「荷物が重そうだな」などと思いをめぐらし、
車椅子の友人を介助した後には、
それはそれはたくさんの車椅子の方々が行きかう姿が目に入ります。

人間って、自分の関心があるものにしか注目しないのでしょうね。
逆にそれほど関心がないものには、その存在自体が見えていないということなのでしょう。

自分には世界のほんの一部しか見えていないのだ、ということを改めて感じました。
きっと人は自分が見たいようにしか世界を認識できないのでしょう。

そのことを謙虚に自覚しておくのは、人間関係を築くうえで意外に大事なことかもしれない、
とふと感じた今日この頃です。