2013/8/6 桜沢信江

相手の人生に想いを馳せる

こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の桜沢信江です。

今回から「トレーナーブログ」に参加します。どうぞよろしくお願いいたします。

私は約3年前から義母(86歳)と同居を始めました。とても健康で自分の楽しみを多く持ち凛としている女性です。

永遠のテーマ、嫁と姑。うちも正直色々ありますがまぁまぁ上手くいってる方だと思います(笑)。
一緒に暮らし始めた当初は自分とは違う義母の習慣を見て「え?」と理解に苦しんだり、仕事を持っている私に向けての何気ない一言がグサッときて落ち込むということもありました。

そんな時私は、義母の人生に想いを馳せることを意識するよう心がけてきました。

義母も嫁の役割の時代が長くあったわけで、自立した職業人だった彼女が自らの決断でそれを手放し、専業主婦として慣れない大家族の中で生活してきた苦労は計り知れません。彼女にも様々な歴史があり懸命に子育てしながら生きてきた同じ一人の女性だという視点を持つことで、対等に向き合え思いやりの気持ちもわいてきます。生まれ育った環境や過ごしてきた時代が違うのですから考え方や価値観は違って当たり前。義母の背景もひっくるめて理解しようと努めながら自分の気持ちを率直に伝え、そしてお互いが歩み寄れる所はないか気軽に話をしてみる、今ではそんなことが普通に出来るようになりストレスを抱えることが減りました。

もちろんすぐに気軽に話し合える関係になったわけではありません。感謝の気持ちを言葉にしたりプラスのメッセージを惜しみなく伝え続けてきたことが功を奏したのだと思います。

「毎日お洗濯ありがとうございます。ほんと有り難いです」
「お土産のおまんじゅう、嬉しいなぁ。私あんこ大好きなんです」
「今日の洋服、ちょっとしたフリル使いが大人かわいくて素敵ですね」
「私の体のこと心配してくれたんですね、ありがとうございます」
「お互い今日も元気に過ごせてよかったですよね、おやすみなさい」 etc.

本当にちょっとした声掛けですが家の中で会話も笑顔も増えています。これは義母だけでなく家族や身近な人にこれからも意識し続けていきたいことです。

日々色々な出来事が起こりますが、私が成長できる場を提供してくれている義母の存在に感謝しながら、これからもアサーティブな同居ライフを楽しみたいと思います。