2014/10/17 桜沢信江

突然の批判を受けた時こそ、アサーティブチャンス

こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の桜沢信江です。

先日実家に立ち寄った時のことです。
突然何の前置きもなく83歳の元気な父から
「もう走るのはやめろ!自分が何歳かわかってるのか!」
と怒鳴られました。
「え?」...一瞬私の頭は真っ白に。
私はここ数年、年に1度のフルマラソン大会に出場することを楽しみに日々少しずつジョギングをしています。それを一方的にやめろとはどういうこと?と。

突然攻撃されたり批判されたりすると、何も言えずに落ち込むか、あるいは「倍返しだ!」とこちらも攻撃的になり言い争いになるというパターンが多いと思います。

私はどちらかというと「何も言えずに落ち込む」傾向が強かったのですが、なぜか父に対してだけは攻撃を攻撃で返すパターンで喧嘩になることが多かったので、昔の私なら「ほっといてよ!」と強く言い返していたと思います。
ですがこの時の私は、気持ちをクールダウンしつつ
「それはショックだなあ。理由があるなら教えてくれる?」
と落ち着いてきくことができました。

すると父は冷静さを取り戻し
「仕事もして体は大丈夫なのか。もう心配で心配でしょうがない」
とのこと。

あぁそうか。心配している気持ちをどう表現していいかわからなかったんだ。

私は、心配してくれて嬉しかったこと、ゆるく走ることは私のストレス発散法の1つだし若返りの秘訣でもあること、走ることを楽しんでいること、そして
「こういうこと、もっと早く話しておけばよかったね。ごめんね」
と伝えました。
すると
「そうか。じゃ、ちゃんと自己管理しながら走りなよ」
と穏やかに言った父。

突然の批判には一度受け止めた上で、疑問点は落ち着いてきいてみること。
その上で自分の伝えたいことはアサーティブに伝えること。
そうすることで相手との関係性にも何かしら良い変化が起こる。

この出来事を通じて、そんな大切なことを再認識させてくれた父に、感謝したいと思います。