2016/3/23 桜沢信江

相手の態度がどうであれ

こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の桜沢信江です。

先日友人と二人で、お互いの誕生日を祝う会と称して、いつもより少しだけ高級なレストランで食事をしました。

「いらっしゃいませ」と迎えて下さった方は、おそらく20代後半~30代前半の女性、ところが彼女に笑顔はなく、ちょっと怖い感じ、真剣そのものという様相だったので、友人は席に着くなり私に「予約時間に遅れてないよね」と心配そうに話しかけてきました。

アサーティブを知らない頃の私なら「遅れてないよ、まったくもっと愛想よくしてほしいよね」と言っていたと思います。が、その時は「このレストラン少し高級だし失礼のないようにって緊張してるのかもよ、一生懸命なのかもしれないね」と笑って友人に話しました。友人も笑って頷いていました。

その後、又々真顔でオーダーを取りに来た彼女に、私たちは「どれも美味しそうで迷っています、お勧めは何ですか?あなたはどのメニューが好きですか?」と気軽に話しかけ、食べた後には「ほんと美味しいですね」と笑顔で話しかけていたところ、彼女の表情は徐々に和らぎ笑顔が見られるようになりました。

帰り際に「色々とアドバイスしてもらえたおかげで美味しくいただけました」と伝えると「そう言って下さると救われた思いです。まだまだ至らない所だらけで申し訳ございません。またのご来店を心よりお待ち申し上げております」と笑顔で応えてくれて。「その素敵な笑顔でこれからも頑張ってください」と伝え友人と満たされた気持ちで帰りました。

もちろん接客のプロとしてはどうなのか、という意見もあるでしょう。
それは承知の上で、今回は相手の態度がどうであれ「自分はどうしたいのか」に焦点を置き、対等な態度で率直に表現していくことで、相手に何かしらの変化がおこることもあることを友人と共有できた有意義な時間でした。