2016/4/18 中野満知子
アサーティブの小さな実
こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の中野満知子です。
1年前のある日のこと。店頭にただ一つ売れ残り、半額以下になっていたので買ってきたピーマンの苗を、雑多に花の鉢やプランターが並ぶベランダの、あいたひとつの鉢に、その苗を植えてみました。
買ってきたのは梅雨入り前。雨が続けば、根ぐされするかな?と乾いたところへ移し替え、猛暑の夏にはたっぷり水やり。でもなかなか実をつけてくれず、ひょっとしてこれは半額だったから...?とか、最初からダメな物を買っちゃったせい...?と、だんだんあきらめの気分が大きくなっていきました。
それが秋の気配が漂い出したある日、やっと小さな実をつけたのです。
思わず心の中で「やった―!」と叫び、その後も毎日静かに水やりを続けた結果、その実はだんだん大きくなり、ついに店頭で売られているくらいの大きさになっていきました。
じゅうぶんに大きくなったそのピーマンは、茎から採るのにも力がいるほど固く、実はびっくりするくらい肉厚! 原種はトウガラシかも?と感じるほどに辛みもあって、ほんとうに味があります。
大げさだけど、これほどにピーマンを愛おしくおいしく味わったのはかつてないほどのこと。
たかがピーマンのことで大げさだと家族には笑われたけど、私の中では大きな大きな出来事でした。まるでこれまでの人生を圧縮したような気がしたからです。
かつて家族がバラバラで互いに気持ちが通じ合わず、どうしたらよいのだろうと葛藤していた時期がありました。それが、今ではこんなに楽しくひとつの食卓で笑い合える日を迎えているのです。
かつて、アサーティブが通じない相手についカッとなったり、自分の中のむなしさを抑え込んで明るくふるまったり、どう見てもそれアサーティブじゃないよという自分のふるまいに自分自身が苦しんだり...。
アサーティブの伝え手として、私自身が本当にアサーティブなのだろうかと葛藤する日々は、昔も今もかわらず続いています。
それでもあきらめずに水をやり、猛烈な暑さに日陰を作り、繰り返し繰り返しアサーティブの花を咲かせれば、きっと大きな実は実るのだと信じること。そして小さな実が実ったからこそ、たったひとつのピーマンで笑いあえる家族と食卓を囲める今の自分がいるのだから、あきらめずに少しずつ、アサーティブの可能性を明日も伝えていきたいと、気合の入った私がいます。
1年前のある日のこと。店頭にただ一つ売れ残り、半額以下になっていたので買ってきたピーマンの苗を、雑多に花の鉢やプランターが並ぶベランダの、あいたひとつの鉢に、その苗を植えてみました。
買ってきたのは梅雨入り前。雨が続けば、根ぐされするかな?と乾いたところへ移し替え、猛暑の夏にはたっぷり水やり。でもなかなか実をつけてくれず、ひょっとしてこれは半額だったから...?とか、最初からダメな物を買っちゃったせい...?と、だんだんあきらめの気分が大きくなっていきました。
それが秋の気配が漂い出したある日、やっと小さな実をつけたのです。
思わず心の中で「やった―!」と叫び、その後も毎日静かに水やりを続けた結果、その実はだんだん大きくなり、ついに店頭で売られているくらいの大きさになっていきました。
じゅうぶんに大きくなったそのピーマンは、茎から採るのにも力がいるほど固く、実はびっくりするくらい肉厚! 原種はトウガラシかも?と感じるほどに辛みもあって、ほんとうに味があります。
大げさだけど、これほどにピーマンを愛おしくおいしく味わったのはかつてないほどのこと。
たかがピーマンのことで大げさだと家族には笑われたけど、私の中では大きな大きな出来事でした。まるでこれまでの人生を圧縮したような気がしたからです。
かつて家族がバラバラで互いに気持ちが通じ合わず、どうしたらよいのだろうと葛藤していた時期がありました。それが、今ではこんなに楽しくひとつの食卓で笑い合える日を迎えているのです。
かつて、アサーティブが通じない相手についカッとなったり、自分の中のむなしさを抑え込んで明るくふるまったり、どう見てもそれアサーティブじゃないよという自分のふるまいに自分自身が苦しんだり...。
アサーティブの伝え手として、私自身が本当にアサーティブなのだろうかと葛藤する日々は、昔も今もかわらず続いています。
それでもあきらめずに水をやり、猛烈な暑さに日陰を作り、繰り返し繰り返しアサーティブの花を咲かせれば、きっと大きな実は実るのだと信じること。そして小さな実が実ったからこそ、たったひとつのピーマンで笑いあえる家族と食卓を囲める今の自分がいるのだから、あきらめずに少しずつ、アサーティブの可能性を明日も伝えていきたいと、気合の入った私がいます。