2017/5/2 谷澤久美子

自分の意見や要求をないがしろにしない

こんにちは。アサーティブジャパン認定講師、静岡の谷澤久美子です。
 

私は、定期的にある勉強会に参加しています。

その勉強会に参加しているとき、『自分の気持ちや要求をないがしろにしないこと』の大切さを実感する出来事が2つありました。

1つ目は、隣の研修室から講師の声が聞き取りにくくなるほど熱のこもった声が漏れ聞こえてきた時です。
私はそっと部屋を出て、隣の研修室のドアをノックし、事情を話してマイクのボリュームを下げていただきたいとお願いしました。アサーティブに頼んだことで、その後、隣の研修室から声が聞こえることはなくなり、集中してレクチャーを受けることができました。

2つ目は、勉強会の参加者AさんとBさんと三人で話していた時のことです。
私は二人の意見に同意できないなあと感じ、聞き逃すことができませんでした。この勉強会に参加していない方々のことを、人として劣っているかのような意見に聞こえたのです。

そこで二人がその話題で盛り上がっている中、勇気を出して「私には別の考えがあるんです」と伝えました。すると二人は「そうなんですね」と私の発言を受け止めてくださいました。(反論されるかと思っていたので、意外な反応にびっくりしました)

その場では一旦その話は終わり、読書会が終了した後、Aさんが声をかけてくれました。

Aさん「さっきは意見が対立してしまいましたね」
私「人それぞれいろいろな考えがありますよね」
Aさん「そうそう。この勉強会の素晴らしさを強調したいがばかりに、あんな言い方になってしまいました」
私「そういうお気持ちだったんですね。いろんな意見を伝え合える場に、みんなでできたことが素敵ですね。これからもそうしていきましょうね」

こうして、爽やかに会話を終わらせることができました。

かつての私だったら、自分の中に湧いた小さな気持ちや意見(「講師の声が聞き取りづらい時の困惑」や「他者を見下すような発言への違和感や自分はそう思わないという意見」)を、何事もなかったかのように、また気付かないフリをしてスルーしていたと思います。

 
例えば、「聞こえなかったところは、後で他の人に聞けばいいか」とか、「自分と意見が違うだけで別に大したことじゃない」「わざわざ自分から事を荒立てる必要もない」など、言い訳をいっぱい頭に浮かべていたと思うんです。

アサーティブと出会い、自分の意見や要求をないがしろにしないことで、自分のことを前よりもっと好きになれたような気がします。