2018/8/24 森田栄子
「相手にどう思われるか」より、「自分がどうしたいか?」
こんにちは。アサーティブジャパン認定講師の森田栄子です。
日常のちょっとした場面でも、
アサーティブは心に霧がかかったようなモヤモヤを減らしてくれます。
先日、私はファスナーが壊れたままだったビジネスバッグを修理店に持ち込みました。
対応してくれた店員さんは、
・修理は可能か
・どの程度現状に近づけられるか
・色や形状はどうなりそうか
を熱心に提案してくれました。
合鍵作りや靴のかかと修理中心のお店でしたが、店員さんの説明を聞き、
「プロフェッショナルで信用できる人だな」と期待が高まりました。
修理方法については、可能なこと不可能なことを明示してもらい
納得できたので、修理を依頼することに決めました。
「じゃあ、金額がどうなるかですよね」と見積りに入るのもとても自然で
「1,800円になります」とのこと。
私は、「お願いします」と即答しました。
用紙に住所、名前、連絡先などを記入し、
出来上がり日数を確認し、後は支払いのみ。
その時、店員さんがこう言ったのです。
「8,800円です」
『あっ、1,800円は聞き違いだったんだ。どうりで安いと思った。
今更キャンセルできないよね、どうしよう・・・』
と迷ったまま、支払を済ませて店を後にしたのですが、
心に霧がかかったようなモヤモヤが残ってしまいました。
どうして、支払時に
「金額を聞き違っていました。一度考えさせてください」
と言えなかったのだろう?
カッコ悪いから?
丁寧に調べてくれた店員さんに悪い?
今更キャンセルしたらケチな人と思われるに違いない。
こんなに時間を取らせてキャンセル?と思われたら嫌だな~。
・・・そうか!相手にどう思われるかばかりに気なって
そのまま支払ってしまったけど、
実は8,800円という金額に納得できていないことにモヤモヤしてるんだ!!
そのことに気付き、私は"自分がどうしたいのか?"
を考えてみました。
8,800円は妥当な金額かもしれない。
ただ、その値段で依頼するかどうかを検討できていないのがひっかかるし、
購入した店舗にいくらで修理してもらえるのかも確認してみたい。
よし!やっぱり、一度キャンセルしてじっくり検討しよう。
そう決めた私は、店に戻ってそのことを告げると、
店員さんも「承知しました。その方がいいですよ!」と、
快く支払った金額を返却してくれました。
自分の心の声に耳を傾けて行動したら、心にかかった霧はすっかり晴れていました。