2018/10/19 谷澤久美子
「こちらが望まない相手の返事」の時こそ、試される
こんにちは!静岡在住の認定講師、谷澤久美子(くみ)です。
相手に対して依頼やアドバイスをしたい時、アサーティブでは、相手に言う前に伝える内容を整理して、伝えたいことを明確にします。
その上で伝えるときのポイント(←ご存知ない方は、是非、アサーティブジャパンの基礎講座にお越しください!)を思い出し、一生懸命アサーティブに口に出すのですが、相手から
「マジ、無理」
とそっけなく言われたり、
「私はそうは思いません」
などと反論されたりして、心が折れそうになることがありますよね。
例えば・・
このままだと立ちゆかないからとお願いした「シフトの変更」
勇気を振りしぼって変化を求めた「部下指導の方法」
チームの風通しをよくしようと提案した「情報共有の機会」
自分が大切なことと考えていればいるほど、拒否されたり反論されたりすると感情が高ぶり、
「こっちだって困ってるからお願いしてるんじゃないですか!(怒)」
などと、後味の悪い対応をしてしまうことはありませんか?
こういう時こそ、アサーティブの力が試されます。
まずは、こう考えみてほしいのです。
『自分にも考えや感情があるように、相手にも考えや感情があって、それを伝えてもいいんだよな~』と。
そして、相手が拒否、反論をしてくれた(「された」ではなく「してくれた」)としたら、それは、見方を変えると、『強引にイエス!と言わせるような、相手を追い詰める言い方を、自分はしなかった』ということなのです。
また、コミュニケーション上で改善できる点があるということは、『伸びしろがある』ということでもあります。
ここまで来ると、相手への怒りのボルテージは徐々に下がってきているはずです。
気持ちが落ち着いたら、次に同じような機会があったらどうしようかと考えてみましょう。
例えば相手から拒否、反論が返ってきたら、
「そうですか、無理なんですね」
「提案した方法は難しいということですね」
「情報共有している時間がもったいないとお考えなのですね」
と、まずは一旦受け止められるといいな、とか、
受け止めた後に拒否、反論の理由を聞いてみよう、とか。
・・・などど、
私の提案した休みの過ごし方に、「ノー」をつきつけた夫に、大きなため息攻撃をした後でつらつらと考えました。
「アサーティブ道場」は日常の中にありますね。
私のアサーティブ道はまだまだ続きます。