このタイトル、実はアメリカでのアサーティブ研修を受けたときに印象に残ったフレーズです。さすがアメリカ、キャッチフレーズは本当にうまいですね。
ちなみにこのフレーズ、私自身にはとても納得のいく表現です。コミュニケーションの上手下手に関して「性格の問題だ」と思われている方が多いようなのですが、決してそうではないと声を大にして伝えたいと思っています。
一般的に「社交的」であればコミュニケーションは上手、「非社交的」であればコミュニケーションは下手。人づきあいの上手下手は、そのままコミュニケーションの上手下手と重なるものである、というのが一般的に思われていることではないでしょうか。
確かに社交的な人はコミュニケーションに苦労していないように(私には)見えます。知り合いにもいますが、誰とでも楽しくおしゃべりを楽しめる社交的な人は、パーティーでもいろんな人と話して友達になり、飲み会では場を盛りあげ、コミュニケーションを心から楽しんでいますよね。その人の周りには自然と人が集まってきますよね。
その点からすると私は、パーティーでは「壁の花」、飲み会ではもっぱら聞き役(というよりも夜がめちゃめちゃ苦手なので、そもそも参加しない)、テレビを見ないので世間話やお笑い情報についていけない、そんな人間です。子どもの頃から、「この子は話ができない子だ」と親に心配されていましたから、その意味では「社交的」からはかなり離れた人間だと思っています。
コミュニケーションの中でもアサーティブは、社交的かどうかではなく、「伝えたいこと・言わなければならないこと・言いづらいこと」を「相手を尊重して伝わるように話す」というスキルです。ですので、どんなに私のような「非社交的」な人間でも、訓練すればできるようになるのです。
言うべきとき、言わなければならないときに、適切にコミュニケーションが取れるということと、性格が社交的か非社交的かということは(それほど)関係ありません。「それほど」、というのは、非社交的な人は、コミュニケーションを取る場が少ない(あるいは少なく選択する)ため訓練の場がなく、その結果コミュニケーションが上達しない場合が多々あるためです。
「自分は性格が・・・」と思う必要はありません。パーソナリティとコミュニケーションは別物。性格を変える必要はありません。あなたはあなたのままで大丈夫。でもコミュニケーションの仕方は変えられます。あきらめずにチャレンジしてくださいね。