ちゃんと伝えたはずなのにわかってもらえない。
言えば言うほど相手と険悪になってしまう。
そんなことはありませんか?
特に身近な関係ほど「言いやすい」分、真意が伝わらないということが起きがちです。
そうなってしまうのは、ひょっとしたら自分の要望ではなく不満のほうが強く伝わっているせいかもしれません。
自分の要望を伝えることは、不満を伝えることとはちがいます。
相手のダメなところ、足りない部分、不適切だと思う点など自分から見たマイナス点ばかりを不満として相手に伝えてしまうと、かえって反発を招き関係はぎくしゃくしてしまいがちです。
まずは一度冷静になって、相手への不満と自分の要望を分けて考えてみしょう。
不満の裏側には、要望(自分が望んでいること・相手に頼みたいこと・協力してほしいこと)がきっとあります。
たとえば...
「後輩のミスが多くてうんざりしている」という不満の裏側には、「仕事をスムーズに進めたい」「後輩に成長してほしい」という望みがあるはずです。
そのために「今後は必ずWチェックをしてほしい」とか「週一回は進捗を報告してほしい」などの要望や提案がいくつか出てくると思います。
そのなかから「具体的な要望」を「ひとつだけ」に的をしぼります。
伝える時に注意したいのは「相手への不満」ではなく「自分の要望」にフォーカスして伝えること。
自分に望みがあるからこそ相手と向き合っていることを、お忘れなく。