「あっ!これはマズいかも」
そう思ったその瞬間に、自分が伝えたいことを、相手に率直に伝えられるかどうかは、
簡単そうで実はけっこうむずかしいものです。
しかも相手が言いづらい関係だったりするとなおさらのこと。
たとえば...
職場で後輩がケアレスミスをしたとき。家族が洗ってくれたお皿に汚れがかなり残っていたとき。
こういうとき、ついやりがちなのは「まぁいいか、言わなくても...」と先送りしてモヤモヤした気持ちを
ため込んでしまったり、逆に「なんでこうなの?」「ちゃんとやって!」と責め口調になってしまい、相手とぎく
しゃくしてしまったり。
最初はほんの小さな問題だったはずなのに、その場その場で適切に表現しなかったことで、あとあと大きな問題に発展してしまいます。
小さな問題は小さいうちに、小さなサイズで伝えておきましょう。
さきほどの後輩のミスの例では、なるべくその場で伝えておきます。
「あれ? ここ間違っているけど、どうした?」と短く理由をきき、
「そうか、余裕がないときほどダブルチェックをしてね。すぐに直してくれる?」
と、改善点を簡潔に明確に伝えます。
お皿の洗い方が不十分だった家族の例では肯定的な気持ちも一緒に伝えたほうがグッドです。
「洗ってくれてありがとう」「ただ、ここの汚れがちょっと気になるから、ついでに洗っておくね。次からはよろしく」
と、短くさわやかな伝え方で。
ちいさなミスには、ちいさな注意を。
ちいさな要望ほど、的をしぼって短くさわやかに。
必要以上に長々と伝えてしまうと、相手は「責められた」と感じてしまいます。
まずは自分が伝えたいことが「ちいさなこと」なのか「大きく重いこと」なのかを判断したうえで、伝えるタイミングを選んでみましょう。