#29
つたわるノート

他者と対等な関係を築いていくこと~ ダイバーシティとアサーティブ ~書き手:アサーティブジャパン「メールマガジン」より

ダイバーシティとは、性別や年齢、人種、価値観、障がいの有無などの個々の「違い」を受け入れ、逆にその多様性を生かした組織を作り、最大限の能力を発揮させようという考え方です。

それは今や職場だけの話ではなく、地域や学校など社会全体において必要とされている考え方でもあります。


多様性が認められる社会とは、良い面もあると同時に、一方では違いがより鮮明になり、対立が表面化するリスクをはらんでいます。

とりわけ多様性を体現する「当事者」の人々が社会の中で働いて(生きて)いくうえでは、様々な葛藤や課題にぶつかります。
たとえば...

・社会の中で少数派であるため、自己尊重感を持ちにくい
・自分自身について率直に表現する言葉を持っていない
・自己表現の訓練をする機会が少ないため、発言しようとすると攻撃的になるか、沈黙するかの二極におちいりがち
・その結果、自分とは異質な他者と対等な関係を築く自信がもてない

自分と違う「他者」と出会い、ともに生きていくことは、自分にとっても相手やまわりにとっても、簡単なことではありません。

アサーティブの古典と言われる本のタイトルは『Your Perfect Right』。
つまり「自分が自分自身であることは人として大切な権利である」という考え方がベースにあります。

どんなにまわりとは異質な人間であったとしても、「自分が自分自身であること」を尊重して、自分とは違う他者ともまっすぐ向き合い対等に関係を築いていくこと。
その考え方と方法は、講座を通じて学んでいくことができます。

多様な立場の人々とともに生きている皆さんにこそ、ぜひアサーティブを知っていただきたいと思います。