#8
つたわるノート

自分の要望を「ディスカウント」しない書き手:アサーティブジャパン「メールマガジン」より

相手の反応を気にするあまり、自分の要望をはっきり言葉にして伝えるのをためらってしまうことはあり
ませんか?

「この書類は、明日までには必ず提出してほしい」と思っていても、実際に相手を目の前にすると
「できれば早めの提出がうれしいんですけどね...あ、無理ならいいんですが」
などと、あいまいな言い回しで探りを入れてみたり。

本当は助けが必要な状況なのに「別に大丈夫だから、気にしないで」と、本心とはかけはなれたことを言ってみたり。
相手の反応が気になるため、自分の気持ちや要望を最初から「ディスカウントして」伝えてしまうのです。

それがたび重なると、
「伝えたつもりなのに、相手に伝わっていない」
「なんでわかってくれないのか?と不満がたまっていく」
「小さな行き違いから、不信感や仕事上のミスにつながる」
という事態にもなりかねません。

まずは自分に正直になって、「値引きなし」の要望をはっきりと言葉にしてみましょう。
あいまいな言葉でごまかさず、具体的で率直な表現で。

「できれば早めに...」ではなく
「明日の17時までに提出をお願いしたいのです」と。

「大丈夫だから気にしないで」ではなく
「実は××の部分が心配なので、
 5分ほど相談にのってくれますか?」と。

自分にも相手にも誠実な言葉にしてみます。

ただし具体的で率直な要望は、時として相手に強くキツく伝わってしまうこともあります。
だからこそ、その「伝え方」には充分注意を払う必要があるのです。

話の切り出し方、声の調子、まなざしや向き合い方etc...
(アサーティブトレーニングの得意分野です!)

相手も大事にしたいけど、自分のことも大事にしたい。
そう思ったら、まずは自分の気持ちに正直になってみるところからはじめてみませんか。