2014/5/30 お知らせ
アサーティブジャパンは法人設立10周年を迎えました
ー写真でたどるアサーティブジャパンの歴史ー
さる2014年5月17日に、第10回アサーティブジャパン通常総会と記念イベントを開催いたしました。
(↑第10回総会イベントの様子)
(↑ゲストスピーカーのひとりには、第1回総会でも講演していただいた
堤愛子さん<NPO法人町田ヒューマンネットワーク>に再度登壇いただきました)
私たちアサーティブジャパンは、2004年4月にNPO法人として活動をスタートし、それからはや10年という時間が流れました。
先日の第10回総会ではその歴史をスライドでふり返り、これまでの10年、そしてこれからの10年に思いをはせました。
(↑アサーティブジャパンの歴史を写真でふり返るギャラリー展示)
しかしアサーティブジャパンの歴史は10年前に始まったわけではありません。
■
元をたどれば27年前の1987年にさかのぼります。
当時デンマークに留学中だった森田汐生(現・アサーティブジャパン代表理事)が出会った一冊の本にさかのぼります。
当時森田のイギリスの友人から「あなたにぜひ読んでほしい本があるの!」と紹介されたその本が、アン・ディクソン氏による著書『A Woman in Your Own Right』(邦訳:第四の生き方)でした。
一読して衝撃を受けたのが、森田汐生とアサーティブとの最初の出会い。
しかし、それがそのまま終わっていたらアサーティブジャパンも実現しなかったかもしれません。
その後森田が帰国し、東京の国立市にて友人たちと『A Woman in Your Own Right』の読書会をはじめました(のちにこの本はメンバーたちが中心となって日本語訳され、「第四の生き方」というタイトルで出版され、今も読み継がれています)。
最初は読書会のメンバーそれぞれがページを訳し、ディスカッションし、体験を語り合うことからスタートし、それが自主的な勉強会に発展し、徐々に講座開催をするようになり、じきに日本全国にアサーティブの輪を広げていくことになりました。
地域の友人同士で本を読んで語り合う場を持ったことがきっかけで、アサーティブが広がっていく大きなムーブメントへとつながっていったのです。
その後1998年に任意団体としてアサーティブジャパンが発足し、定期的に基礎講座や応用講座を提供するようになっていきます。
第一回目のトレーナー養成講座は、北海道は札幌での開催でした。
(↑1998年当時のアサーティブジャパン・初代パンフレット)
当時は団体規模は今より小さいながらも、沖縄や新潟、旭川などで広くアサーティブ講座を開催し、オランダやフィリピンなど海外へのスタディツアーも開催していました。
(↑2000年オランダ・スタディツアー、↓2003年フィリピン・スタディツアー)
その後2004年度にNPO法人としてあらたにスタートしました。
単なるコミュニケーションスキルを伝える団体ではなく、対話によって問題解決していける市民社会を実現することをミッションとしてさらに事業展開を進めていきました。
(↑設立翌年にはイギリスからアン・ディクソン氏を招き、ワークショップを開催)
法人設立当初は、アサーティブトレーニングの年間受講者数は約3,500名程度でした。
しかし現在(2013年度実績)では、なんと年間18,000名もの皆さんに、講座や研修、講演会という形でアサーティブをお届けするに至っています。
今では法人としての規模も大きくなり、お伝えする層もティーンエイジャーからシニア層まで、自治体や医療・福祉系の職場はもちろん様々な業種の企業まで広がっています。
「アサーティブといえばアサーティブジャパン」という高い評価を各方面からいただくまでとなりました。
(↑高等学校にて全学年対象のアサーティブ講座風景)
アサーティブジャパンは、これからの10年もこれまでと変わらずアサーティブとともに生きたいと願う皆さんとともに歩んでいきたいと思っています。
そしてどんな立場の人であっても、人間として尊重される社会を築くために、一歩また一歩と前に進んでいきたいと思いを新たにしています。
今後ともアサーティブジャパンをどうぞよろしくお願いいたします。