よくある質問

アサーティブについて

全て開く
アサーティブトレーニングは、カウンセリングやセラピーとはどうちがうのですか?
アサーティブトレーニングは、現在の行動パターンを練習によって変ることで自己信頼感を高めていく「行動へのアプローチ」です。ある種のカウンセリングやセラピーのように、コミュニケーションの問題を過去の生い立ちや心の問題などの<原因>にさかのぼって分析するのではなく、あくまで現在自分に変えられる行動としての自己表現、コミュニケーションのとり方にアプローチしていきます。
アサーティブトレーニングの中で学ぶ「12の権利」の出典を教えてください。
基礎講座の中で学ぶ「12の権利」とは、アサーティブの考え方を根底から支える考え方のひとつです。その原型は、アサーティブジャパンのプログラムの母体となっている、イギリスのアサーティブの第一人者、アン・ディクソンの著書、『A Woman in Your Own Right』に紹介されています。なお、原文では「12の権利」というタイトルではなく、「Our Rights」(私たちの権利)というものです。12番目の権利は、代表森田汐生がイギリスでのトレーナー養成講座で学んだ後に取り入れたもので、著書で紹介されている11の権利に加えて全体として「12の権利」としてまとめました。
アサーティブの四つの柱「誠実」「率直」「対等」「自己責任」は、英語の原文ではどうなっているのですか?
Honesty(誠実), Directness(率直), Equality(対等), Responsibility(自己責任)です。
アサーションという言葉をよくききます。アサーションとアサーティブとは同じものなのですか?
同じです。英文では、Assertion, Assertive で、どちらも「自己主張すること」とですが、日本語で誤解を生みやすいため、カタカナ読みでアサーション、アサーティブと呼んでいます。
SST(Social Skill Training )とアサーティブトレーニングは、とても似ているように思います。同じようなものと思ってよいのでしょうか?
SSTとは、生活技術訓練(Social Skill Training)というもので、精神医療の分野における「認知行動療法のひとつであり、個々の患者に適した目標を設定して行動療法を行なうことにより、対人および社会的技能を学習し、それを実際の生活に応用していくという方法である。」(典拠:標準精神医学2版 [75, p.257] ,典拠:現代リハビリテーション医学1版 [57, p.303])。アサーティブトレーニングは、特に対象者や対象領域を限らず、人間関係やコミュニケーションに問題を感じる全ての人たちを対象としています。
アサーティブに関する参考図書がたくさんあるので、どれを読んだらいいか迷っています。お勧めの本があれば教えてください。
初めてアサーティブを学ぶ方、さらに詳しく深く学びたい方、職場での事例に特化して学びたい方など、用途によって様々な書籍をご用意しております。
詳しくは、おすすめの本・DVDのページをご参照ください。

講座について

全て開く
基礎講座や応用講座には、どんな人たちが参加されていますか?
年代は20代から60代と幅広く、様々な立場の方々が参加されています。会社員などお勤めの方が多いですが、現在お仕事をしていない方(学生、主婦、休職中の方)も参加されています。職種も企業や自治体勤務の方をはじめ、医療・看護・福祉職、教職員、フリーランスなど多様な方々にご参加いただいております。

女性の参加者が半数を超えることが多いのですが、男性の参加者も増えてきています。性別や年齢や立場にかかわらず、どなたでも大歓迎です。
講座に参加するにあたり、一人では心細いので、家族または友人と参加しようと思うのですが、何か支障はありますか?
講座の中では、実際にご自身の課題(依頼したい/お願いしたい/断りたいこと等)を出していただき、他の参加者に実際の相手役になってもらい練習します。会社の同僚やご夫婦、またはご友人と参加される場合、課題の対象となる相手をお互いが知っている場合に練習しづらいという声もありました。このようなケースが考えられる場合は、別々の講座でご参加いただくことをご検討ください。ただし、上記のようなご心配がない場合は、どうぞお申し込みください。(その際はご本人様よりお一人ずつお申し込みをお願いいたします)
現在心療内科(もしくは精神科)とカウンセリングに通っていて、向精神薬を服用しています。講座には参加できますか?
担当医もしくはカウンセラーの承諾があれば、もちろんご参加いただけます。講座参加者の上限を21名に設定し、プログラムは、小グループでのディスカションやロールプレイを含んだものとなっています。通院やカウンセリングを継続中の方は、そうした状況をご理解の上、担当医やカウンセラーの方にまずは相談してみてください。相談の上、大丈夫であればお申し込みください。講座参加中に不安になったり困ったことがあれば、トレーナーおよびアシスタントが相談にのります。また、講座中に参加の継続が難しいとトレーナーが判断した場合は、ご辞退いただく場合もございますので、ご了承ください。
私は体に障がいをもっています。講座に参加しても大丈夫でしょうか?
もちろんご参加ください。講座のご参加に問題はありません。会場はなるべくアクセスの良い場所を選んでいますが、具体的な要望などあれば、事前に事務局までご連絡ください。
アサーティブを提供している団体はいろいろありますが、アサーティブジャパンが提供するアサーティブトレーニングの特徴を教えてください。
アサーティブジャパンのトレーニング(講座)には、下記のような特徴があります。

  • トレーナーが適切にサポートできる少人数(21名定員)の講座
  • レクチャーとグループワークを取り入れた参加型講座
  • 自分自身のコミュニケーション上の課題(事例)を取り上げて、ロールプレイ演習を行う体験型講座
  • 参加者が安心してトレーニングに取り組める安全な講座運営

アサーティブジャパンのプログラムは、イギリスのアサーティブの第一人者であるアン・ディクソンが設立したREDWOODトレーナー協会のプログラムを母体としています。
「伝え方・話し方」のスキルだけではなく、自分を大切にして自己信頼感を築くことや、自分や他者の人権を対等に尊重するマインドも含めて学び、身につけていけるようなプログラムであることが特徴です。

トレーナー養成講座について

全て開く
アサーティブ・トレーナーをめざしたいと思っています。どうすればなれますか?
学歴、職歴、年齢不問でどなたでもトレーナーをめざすことが可能です。
アサーティブをご自分の日常で実践されている方、アサーティブを伝えたいという情熱を持っておられる方には、ぜひ地域の/職場のトレーナーをめざしていただきたいと思います。

トレーナーになるには、アサーティブジャパン主催の「アサーティブトレーナー養成講座」に参加し、修了し、最終試験に合格することが必要となります。「トレーナー養成講座」は、ご自身の勉強のためや資格取得のため、というよりも、これから先アサーティブを伝えていきたい対象と意欲をお持ちの方を優先しています。

「トレーナー養成講座」に応募するには、アサーティブジャパン主催(またはそれに準ずる)基礎講座、応用講座を修了していることが応募資格となります。

「トレーナー養成講座」へ参加ご希望の方は、募集要項が発表された段階で、応募していただき、応募者多数の場合は選考とさせていただきますのでご了承ください。

※2009年以前開催の「トレーナー養成準備講座」修了の方は応募資格を有します。
トレーナー養成講座を修了すれば、すぐにトレーナーになれるのですか?
養成講座を修了し、かつ最終審査にて一定の基準をクリアされた方のみ、アサーティブジャパン初級トレーナーの資格を取得ことができ、ご自分の地域や職場等でアサーティブを伝えていただくことができます。
講座修了後はAJの会員として各種フォローアップ研修に参加し、トレーナーレベルをスキルアップしていくことができます。
アサーティブ・トレーナーになるには、どんな適性が必要でしょうか?
特にトレーナーになるにあたって必要な資格はありませんが、アサーティブの基本的な理論とスキルをマスターされていること、人とのかかわりが好きであること、人の話を聴くことができること、そして何よりも日常生活の中でアサーティブを実践していることが必要不可欠です。具体的な講座のファシリテートのスキルについては、養成講座の中で学んでいきます。
トレーナー養成講座についての詳しい情報につきましては、こちらをご覧下さい。